柔道指導・柔道大会(トルコ・アンカラ)

2018年11月14日

2018年10月22日~30日の期間、光本健次国際担当師範、UAEから原口直也氏(UAE柔道連盟ジュニア・カデットコーチ)、モウ・サレー・アルモウ氏(フジャイラ・マーシャルアーツ・クラブ)、学生ボランティアとして小橋川元輝さんをトルコ・アンカラに派遣しました。

同期間に開催された大使館杯についての報告です。

 【大使館杯のポスター】

 

【光本師範による指導の様子】

 

【シリア出身でコーチングセミナー2015研修生のモウ氏が、シリアの子ども達を指導しました】

 

【宮島昭夫日本国大使及びカサップオール青年スポーツ大臣から、

リサイクル柔道衣がシリアの子ども達に寄贈されました】

 

【トルコの新聞に掲載されました】

日本語訳:「柔道日本大使杯」が在トルコ日本国大使館とトルコ柔道連盟の協力により開催された。「日本祭り2018秋」の一環で行われた同行事において、トルコとシリアの若い柔道家達が競い合った。宮島駐トルコ日本国大使が閉会式でスピーチを行った。宮島大使は、日本人の精神を映し出すスポーツである柔道に、トルコの人々がこのように関心を示してくれていることは、幸せであると述べた。この行事は、トルコ柔道連盟の新しい柔道スポーツホールで開催された。

 【宮島昭夫日本国大使のスピーチ】

カサップオール青年スポーツ大臣、ユエルリカヤ青年スポーツ副大臣、セゼル・トルコ 柔道連盟会長、光本健次、柔道教育ソリダリティー国際担当師範、そして、ご列席の皆様、日本大使の宮島です。
 柔道スポーツホールのオープニングを心よりお祝い申し上げます。今回の柔道スポーツホールのオープニングにご尽力されたトルコの青年スポーツ省、トルコ柔道連盟の皆様に敬意を表します。また、今回の柔道イベント実現にご協力くださった日本の講道館、柔道教育ソリダリティーの関係者の皆様に感謝申し上げます。
 10月24日から本26日まで、この柔道スポーツホールにおける最初の行事として、日本から来られた光本さん達による柔道セミナーが開催されました。この柔道セミナーには、トルコの黒海地方、エーゲ地方、南東部地方の約20都市から、約150人のトルコやシリアの男の子、女の子指導者の方々が参加されました。明日27日には、この新しいトルコにおける柔道の殿堂で、多くの子供達の参加を得て「第1回日本大使杯」が開催されます。
 20年前、敬愛する友人で元世界柔道チャンピオン、オリンピック金メダリストの山下泰裕さんに会いました。その後、山下さんや光本さんは、柔道の国際的な普及を通して、日本の心を伝え、人と人との交流を図り、異文化理解を進 め、日本のさらには世界の青少年育成に寄与するため「柔道教育ソリダリティー」を設立し、12年間取り組んでこられました。「柔道教育ソリダリティー」のキーワードは、「柔道」「平和」「友情」です。
 1年前、セゼル柔道連盟会長から、会長らが、キリスに道場を作り、シリアの子供たちのために、柔道を教えていると聞き、大変感動しました。これを日本の山下さんに伝えたところ、即座に、シリアの子供たちに、日本からリサイクル柔道着を送ること、また、柔道指導者を派遣していただくことを快諾して下さいました。その思いが、この柔道ホールのオープニングという素晴らしい機会に、実現しました。関係者の皆様に、改めて大変感謝申し上げるとともに、とても喜んでおります。今日ここにいるシリアの難民のミニ柔道家たちは、光本さんたちに日本から持ってきていただいたリサイクル柔道衣を着ています。日本の女子金メダリスト田知本遥選手の使った柔道衣を着て、これから練習に励みます。また、日本で指導者研修を受け、UAEのフジャイラに柔道の道場を持つシリア出身のモウさんは、今回初めてトルコに来て、シリアの子供たちに柔道指導を行いました。
 柔道は、紛争地でも子供たちに笑顔と希望を与えます。昨日、モウさんに、シリアのイドリブの道場で子供たちが柔道をする様子をビデオで見せてもらいました。皆、イキイキしていて、とても勇気づけられました。
柔道をやっていれば、世界中の仲間と友達になれます。そして、柔道を続けていれば、 世界のどこかで必ず再会できます。柔道には高い教育効果があります。柔道を続けていれば、身体が強くなるだけでなく、子供たちの態度が変わります。山下さんは、柔道の心は感謝であり、それは礼をすることに表れていると言われます。柔道は柔道場でやります。だから、道場に入るときは、必ず感謝し、丁寧に礼をします。そして、柔道は一人ではできません。試合の前と後に、相手に対する必ず礼をします。柔道ができるのは、両親のおかげです。両親に感謝するのは当然です。柔道を通じ、日本人が大切にしている日本の心を学び身に着けてください。
2年後の2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックが開かれます。ここに集まった若い柔道家の皆さんが、厳しい練習の中で、技だけでなく日本の心を学び、心も磨かれることを期待します。山下さんから、励ましの自筆メッセージをいただきました。「夢への挑戦」。頑張って下さい。
この新しい柔道スポーツホールが、世代、性別、出身地や国籍、健常者と障害者といった様々な違いを越えて、「柔道」を通じ、「友情」と「平和」を育んでいく場所となることを願っています。
今回、柔道を通じて、トルコと日本が一つになり、シリアの子供たちを励ますことができました。
日本とトルコは、地理的には遠く離れていますが、心は1つ。「Two nations, one heat」です。
ありがとうございました。

 

【大会の様子】

【大会に参加したシリアの子ども達、宮島昭夫日本国大使、セゼルトルコ柔道連盟会長らと】