ボツワナ・井坪先生記念道場に指導者・学生ボランティアを派遣しました!

2018年06月20日

2018年2月25日~3月8日、ボツワナ・Sensei Istubo Memorial Dojo「井坪先生記念道場」に須貝等氏(アディダス・ジャパン)、蹴揚将行氏(NPO法人柔道スポーツ育成会)を派遣しました。

報告が入りましたので、紹介いたします。

⇒ 報告書原本は、こちら(PDF)

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平成29年度 NPO法人柔道教育ソリダリティー「指導者派遣事業」

蹴揚将行(NPO法人柔道スポーツ育成会)

 今回の柔道指導は、私にとってアフリカ・ボツワナへの派遣は二度目でした。
一度目は、2012年 全日本柔道連盟の推薦を受け、アフリカ巡回柔道指導をさせていただいたのですが、再び、アフリカ・ボツワナの地で柔道指導ができると思っていなかったので、ボツワナの子ども達の成長を見られることが、とても楽しみでした。
 現地到着後、ボツワナ柔道連盟の方々と打ち合わせの際、『皆さんが来ることを楽しみにしていた』と歓迎を受けました。翌日、竹田大使表敬後、ボツワナ青少年地位向上・スポーツ文化開発省表敬の際には、『日本から、世界チャンピオンの実績を持つ須貝先生と、過去にボツワナで柔道指導したことのある日本人が二度も訪れることに深く感銘を受け、歓迎するとともに、ボツワナの柔道発展に寄与してくれることを、国際交流基金並びに、NPO法人柔道教育ソリダリティの関係者の方々に感謝の辞』 を述べられておりました。

 

【竹田大使とご一緒に国家スポーツ委員会表敬】

 現地での柔道指導では、『児童向けクラス』、『社会人向けクラス』、『シニアクラス』、『軍人向けクラス』、『指導者向けクラス』に分けており、センセイ・イツボ記念道場(ハボロネ柔道 道場)を中心に、各小学校や道場、軍事施設内の柔道場にて、巡回柔道指導をさせて頂きました。

 【井坪先生記念道場で指導】

【Botsalano小学校】
【tepping Stone(NGO)での指導】

 講義や技術指導の際、みんな緊張していましたが、徐々にコミュニケーションを取りながら緊張をほぐし、背負い投げや一本背負投げ等の技術指導を行い、一人一人に理解してもらうよう心掛けて指導しました。また、子ども達には、柔道の技術だけではなく、礼節の大切さや柔道の志す上で大切な相手を敬う気持ち、感謝を持つ心を持つこと伝えさせていただきました。
 柔道の教育的価値を知り、楽しさを知ってもらうことが柔道普及につながっていくと考えておりますので、いかにその事を子供達にわかりやすく教育、指導していくことが、今後の自分自身の課題であると感じました。また、子ども達は、時間と共に元気一杯、明るく、伸び伸びと、楽しく稽古に励んでおり、私自身、子ども達の学ぶ姿勢や指導者の子供たち対する接し方や情熱には、大変勉強になりました。そして、以前 指導した子供たちが、オリンピック選手や指導者、教育者となって活躍し、子ども達を指導している姿を見ることが出来て、とても嬉しかったです。
 このボツワナは、東海大学出身で国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として柔道普及に尽力された井坪圭佑氏が指導しておりましたが、2013年 南アフリカで不慮の事故により亡くなりました。 とても誠実で、志の高い青年であり、ボツワナの子供たちの成長を誰よりも楽しみにしていただけに、志半ばで残念ではありましたが、井坪氏の教えである、礼節を重んじること、きちんと靴を並べること、柔道に一生懸命に取り組むこと等、全てに於いて、ボツワナの子ども達や選手、指導者の心の中に生き続けていることに、とても感動いたしました。

【道場に掲げられた井坪氏の写真と】
 2012年以来、再会した学生は、『井坪先生の教えを守り、須貝先生や私から指導を受けて学んだことを活かして、2020年の東京オリンピック出場を目指し、将来は指導者になって、日本で柔道を学びたい』 と言ってもらい、感激いたしました。
 帰国前日には、ボツワナ柔道連盟 会長自らが私どもの宿泊施設のホテルに会いに来て、『NPO法人柔道教育ソリダリティーの支援に感謝すると共に、私どもが来て指導したことに対し、たくさんの子ども達が喜んでいたことに感謝の気持ちで一杯です』と言っておられました。

【井坪先生記念道場には、本法人元研修生のキングスレー氏も指導にあたっています(左端)】
 今回の事業を通して、夢や目標に向かって頑張っている子ども達が、柔道を通して互いに思いやる気持ちや敬う気持ちを持つことができるのは、柔道の持つ教育的価値だと改めて認識することが出来ました。今後も、世界の将来を担う子ども達に、柔道を通しての人間づくりに微力ながら貢献したいと思っております。
 私ごとで大変恐縮ですが、今回の巡回指導では、東海大第四高校(現、東海大札幌高校)、東海大学の先輩である須貝先生と一緒に、ボツワナの地で柔道の普及に力を注いだ井坪圭佑氏の貢献をたたえ設立された 『センセイ・イツボ記念道場』 にて、ボツワナの子供たちに指導することができたことは、私にとって、とても感慨深いものがありました。そして、アフリカの地で真摯に柔道に取り組んでいる彼らの発展を祈念するとともに、私自身も応援していきたいと思います。

【青少年地位向上・スポーツ文化開発省表敬】

 最後になりましたが、歓迎レセプションを催していただいたり、積極的に子供たちの柔道指導に参加し見守って頂いた竹田大使はじめ、阿部書記官、現地通訳のラオネさんには、大変お世話になりました。また、このような大変貴重な機会をつくっていただいた、NPO法人柔道教育ソリダリティー 理事長 山下先生、光本さん、小澤さんには、感謝申し上げ報告とさせていただきます。

指導者派遣に合わせ、リサイクル柔道衣の贈呈も行いました。

リサイクル柔道衣の記事は、こちら