小川郷太郎理事からの報告です!

2016年10月05日

2016年8月21日~9月1日の期間、小川郷太郎理事(南京・北京)、光本健次国際担当師範(青島・南京・北京)、練馬区立貫井中学校の高橋健司教諭(青島)、鳥居道場師範鳥居智男氏(南京・北京)、学生ボランティアとして花田賢志さん(青島・南京・北京)を中国に、派遣しています。

小川理事より報告が入りました!

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想像を超えていた日中間の「柔道・友情・平和」

  

【南京・北京で指導して下さった小川理事(左から二番目)】

 8月下旬に光本先生にお供して、南京と北京での柔道指導に参加した。山下先生が中国男子柔道強化を依頼されたのをきっかけに柔道教育ソリダリティーを創立して10年。今は多くの国々と柔道を通じた多様で意義深い交流が行われているが、中国で見せてもらったのは、創立の精神が見事に生かされて素晴らしい効果を生んでいる事実であった。
南京といえば、日中戦争において特に大事件が起きたところで、一般的には反日感情がきわめて強い場所だと思われるが、柔道に関しては正反対であった。「中日友好南京柔道館」に着くと400畳近い大道場に2百数十人ぐらいの柔道衣を着た青少年や大人が並んで待っていて熱烈歓迎してくれた。この道場の会員は増え続けて1000人ほどになるという。目を見張ったのは、我々一行に駆け寄るようにして「ニーハオ」と言ってくれたことだ。子供たちも含め、礼儀正しく丁寧に頭を下げて、眼には親愛の情が溢れていた。光本チームの指導を見詰める目には、柔道を学ぼうとする真摯な気持ちが感じられた。道場には子供たちの親御さんも来て熱心に見守っている。

  中国側の要請を受けてから、「柔道教育ソリダリティー」は外務省の資金援助(ODA)で中国の青島と南京に柔道場を整備し、中国柔道指導者たちの指導・養成を続けてきた。青島では王華さんという女性の指導者が、南京では常東さんという男性指導者が何度も来日しながら柔道指導を学んできた。山下先生の指揮のものとで、その指導に一貫して当たって来られたのが東海大学の光本国際担当師範である。光本先生は何度か中国にわたり指導もされてきた。先生と王華・常東両氏との間には深い師弟関係が滲み出ていて、見ていて爽やかで微笑ましい。ふたりの中国人の先生は礼節を含む日本式指導方法を信奉してしっかり身につけておられるので、それを現地で柔道を学ぶ人たちに伝え教え込んでいるのである。だから、子供も含め皆が目を輝かせて柔道に取り組み、日本に敬意と親愛の情を持っているのだと感じた。リオのオリンピックの柔道で中国は二つのメダルを獲得したが、ひとつは青島柔道館出身者でもう一人は南京柔道館出身の選手だそうだ。技術面・精神面の双方で日本式柔道指導の成果が現れていると言えよう。

 

【日中友好南京柔道館】

首都北京でも「榮盛柔道館」の若い指導者と生徒たちが光本先生一行の指導を待ち望んでいた。光本チームには東海大OBの鳥居智男先生と現役学生の花田賢志君が加わり、きれいな受け身、技を見せ、光本先生が多様な練習方法や奥深い指導・解説を展開する。親たちもモニター画面を通じて、あまり大きくない道場内の様子を熱心に見つめている。
南京・北京両都市では柔道館の会長や役員、指導者、生徒の皆さんから実に温かく歓迎され、付きっきりの親身なお世話を受けた。これも何年かにわたる柔道指導を通じて人間的な信頼関係が出来ているからだろう。まさに、「柔道・友情・平和」が開花しているようで、深い感銘を受けた。

 【北京市在中国日本大使館を表敬訪問】

【北京市中国ナショナルトレーニングセンターを訪問】

 

【榮盛柔道館】