イスラエル・パレスティナ訪問記 -その④ー
2010年07月25日
【第4日目(7月21日・水曜日)】
今回の訪問は毎日が充実しているからでしょうか、時間がアッ!!と言う間に過ぎてしまいます。
今日はとうとう最後のスケジュールを残すのみとなりました。
まず、ラマッラにある故アラファト議長廟に山下理事長は井上康生氏と献花しました。
パレスティナ自治区でのスケジュールは、パッケージツアーのように大変細かく設定されていて、
警察の先導もありスムーズに移動が行われました。山下理事長も井上氏もパトカーに先導されて
行動したのは2005年にロシア・サンクトペテルブルグに行ったとき以来のようです!
故アラファト議長廟に献花後、パレスティナオリンピック委員会へ向いました。
【写真:左から橋本尚文公使・Mr.Dawoud Mitvoali会長代理・Mr.Hani Sh Halabiパレスティナ柔道連盟会長】
Mr.Mitvoaliパレスティナオリンピック委員会会長代理は、今回の訪問について外務省
国際交流基金、そして本法人への謝意を述べられました。
続けて会長からは、特にこの地区の特徴からスポーツ活動に対してたくさんの制限があり、
地域外への移動に関しては制約がある。しかし、子供たちのスポーツ活動は平和の象徴である。
これからも青少年育成のために、サポートいただきたいとコメントがありました。
山下理事長は、柔道でもっとも大切な事は戦う相手を尊敬すること、これはオリンピックの精神と一緒です。
これからも柔道を通した活動で、協力し合いましょう!
パレスティナの事は少し勉強しましたが、この地に来てみていろいろなことがわかりました。
そして帰国したら、より多くの日本人にこの地で感じたことを伝えることが、私の勤めだと思います。
一日も早く、この地に平和が訪れることを願います、とコメントした。
【写真:訪問を記念する盾をいただきました】
山下理事長はイスラエルと同様に、12月の招聘事業についても理解をいただき、
パレスティナ柔道連盟会長からは、ぜひ参加したいとの意向がありました。
その後、首相府に移動しファイヤード首相を表敬訪問しました。
ファイヤード首相は山下理事長に対し、今回の柔道を通した活動に謝意を述べられ、これからも
文化スポーツ交流で協力いただきたい、と述べられました。
それに対し山下理事長はスポーツは健全な心とからだを作ります。パレスティナの青少年にもっと
多くのスポーツを通した交流ができるよう、私も働きかけたい、と述べました。
ファイヤード首相は大変ユーモアのある方で、会談はとても和んだ中で行われました。
さて、午後は待ちに待ったパレスティナ・イスラエル合同練習です。
【写真:左から4番目Mr.David Lezmi・山下理事長・竹内大使・井上康生氏】
直前まで、何人のパレスティナの子供たちが参加できるか・・・・、わかりませんでした。
しかし、日本大使館の栗本知彦書記官が指揮をとってくださり、イスラエルで柔道教室を運営している
Mr.David Lezmi のご尽力もあり、イスラエルから32名、ヨルダン側西岸地区(ヘブロン、ベツレヘム等)
を含むパレスティナから25名の参加がありました。本当にうれしくて、感動しました!
【写真:左がパレスティナの子ども、左はイスラエルの子ども】
パレスティナの子どもたちは、柔道衣の普及が完全ではありませんでしたが、この写真のように
イスラエルの子どもが帯の結び方を教えてあげている光景には、胸を打たれます。
最初はお互いにぎこちなくて、練習相手を選ぶのにもためらいがありましたが、
練習が進むにつれ、そんな気持ちはどこかへ飛んで行きました!
【写真:井上康生氏から指導を受けてるイスラエルの女の子たち】
柔道衣を着た子どもたちは目が輝いており、どちらの地域から来た子どもか
私たちには見分けがつかないほどでした。
たくさん汗を流した子どもたちは、お互いに感謝し、できれば近い将来、再会を期していました。
最後に山下理事長と井上康生氏から、このたびのご尽力に対し、Mr.Lezmiに感謝を述べました。
今回の訪問は私たちNPO法人だけでは到底実現できなかったことです。
外務省、国際交流基金の多大なるサポートがあったからこそ、
参加してくださった多くの柔道家の方々、子どもたちが
みんなハッピーで柔道の心と笑顔を持って帰ってくださったと思います。
長い間紛糾しているイスラエルとパレスティナ関係にとっては小さな一歩でしたが、
スポーツ(柔道)ができる大きな可能性を肌で感じた1週間でした。
外務省、国際交流基金、在イスラエル日本大使館のスタッフの皆様、
そして本法人の会員の皆様には心から御礼を申し上げます。
12月には連動事業として両国地域からの子どもたちを日本へ招聘します。
小さなNPO法人ですが、皆様のサポートとパワーをいただいて、この事業が成功するように
これからも頑張って行きたいと思います。

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